【連載】BIO is LUCKY!

【レポート】第4回 ドイツ・オーストリアのBIO HOTEL®とサスティナブルカルチャー 〜ドイツのマイホーム編

A Picture of $name 中石 真由子 2016. 11. 12

BIOを知り、日常の中に少し取り入れてみると、身の回りのケミカルで工業的なものも、違った角度から見えて、あらためて理解できたりします。

自分自身の中に新しいモノの見方、価値観が生まれる感覚は心地良い! だから、BIOは、ラッキーなこと!

「BIO is LUCKY!」では、BIOでラッキーな情報をご紹介していきます。

2016年6月末から8日間、ドイツ・オーストリアへ視察の旅に行ってきました。今回は、ドイツの住宅展示場で見たエコハウスについてご紹介します。

一般社団法人日本ビオホテル協会の中石真由子です。

今回の視察では、ホテルだけでなく住宅展示場も見に行きました。

環境配慮型の住宅

ミュンヘン郊外にあるポイング住宅展示場は、1999年に開設。

ポイング住宅展示場。入り口では入場料を支払います。(Photography: Mayuko Nakaishi)

ポイング住宅展示場。入り口では入場料を支払います。(Photography: Mayuko Nakaishi)

60棟あまりのモデルハウスが敷地内に点在。
開設当時から建て替えていない住宅も多くあります。

新素材新製品が出されるごとに取り壊され、建て替えられることが一般的である日本の展示場とは異なります。

その中の一棟、Baufritz(バウフリッツ)社の環境配慮型住宅を見学しました。

2014年にスイスで研究開発され、ドイツ発のエコハウス。

バウビオロギーの理論に基づいて建てられています。

Baufritz社の環境配慮型住宅の外観。(Photography: Mayuko Nakaishi)

Baufritz社の環境配慮型住宅の外観。(Photography: Mayuko Nakaishi)

バウビオロギーとは、健康や環境に配慮した建築について考える学問。
語源は、それぞれドイツ語の「建築(バウ)」、「生命(ビオ)」、「学問(ロゴス)」を組み合わせた造語です。
日本語では「建築生物学」と訳されます。

ガラスとスチールでモダンなデザインながら、景観を守るため、三角屋根のアルプスシックスタイルは、維持されています。

外壁の素材は、メープル。
顔を近づけてみると、メープルシロップの香りがします。

Baufritz社の環境配慮型住宅の外壁。(Photography: Mayuko Nakaishi)

Baufritz社の環境配慮型住宅の外壁。(Photography: Mayuko Nakaishi)

敷地内には、風力発電の設備もありました。

Baufritz社の環境配慮型住宅の敷地内。(Photography: Mayuko Nakaishi)

Baufritz社の環境配慮型住宅の敷地内。(Photography: Mayuko Nakaishi)

また、暖炉の熱源もうまく利用して、ピザも焼いたりできるような工夫もあります。

Baufritz社の環境配慮型住宅の室内の様子。右側に見える白い造作物は、部屋の中央に位置する暖炉。(Photography: Mayuko Nakaishi)

Baufritz社の環境配慮型住宅の室内の様子。右側に見える白い造作物は、部屋の中央に位置する暖炉。(Photography: Mayuko Nakaishi)

100%エコな資材、有害なものの使用なし。

きれいな空気を部屋に取り込み、そして換気のために、住宅が活発な呼吸をする設計です。

(Photography: Mayuko Nakaishi)

Baufritz社の環境配慮型住宅の室内の様子を2階より。(Photography: Mayuko Nakaishi)

また、エレクトロスモッグと呼ばれる電磁波汚染も重要なテーマ。

この住宅は、外部からの電磁波を95〜99%遮断できるそう。

住宅をとおして、人の健康を提案すること。

ここには、それが実現されています。

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