香港のショッピングモール・K11 Art Mallに突如登場した、大きめのインスタレーション作品「Y WASTE?（なぜ捨てるの？）」の文字……。実はコレ、360kgの衣類ゴミを使った作品なのです。
これだけの衣類ゴミを出すのに掛かる時間がどのくらいなのかというと、わずか2分。2分間で、この量の衣類ゴミが、香港のゴミ捨て場に捨てられているのだといいます。
この仕掛け人は、香港に拠点を置くNGO・Redress。ファッション業界のリサイクルを推進する団体です。作品は、電機メーカー・Miele（ミーレ）の支援の下、香港バプテスト大学ビジュアルアーツ学部の生徒たちがデザインしました。
このアートインスタレーションのほか、Redressでは「YWASTE?」キャンペーンを展開。ファッション業界のゴミ問題について理解を深めるワークショップやトークショーを開催します。
Redressのアンバサダーを務めるモデルのElva Ni。
Redressによれば、香港のゴミ捨て場に出されるテキスタイルゴミの量は、約9万9,000トン。Redressの創設者・Christina Dean氏は、ファッション業界のゴミ問題は恐ろしいレベルにあると訴えます。
我々は早急にこの問題の解決に取り組まねばなりません。私たちは、服を使い捨てのように扱っています。それは、香港だけではありません。環境と社会に、負の影響を与えているのです。
Redressは、このキャンペーンを通じて、消費者がものとの付き合いを見つめ直すきっかけを作っていきたいといいます。
作品は、7月7日から20日までの間、展示されているそう。展示後、作品に使用された衣類は、地域のチャリティ団体に寄付されるといいます。
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