【連載】ヨーロッパのエシカルファッション【全9回】

かわいくてやさしいものが見つかる! オランダを訪ねたら必ずチェックすべきアドレス・リスト

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Written By:Ilaria Pasquinelli of texSture

オランダのデザインは概ね次のような言葉で語られることが多い。すなわち、「ミニマル」「実験的」「革新的」……。そして「癖があり」、「ユーモラス」であり、洗練されていて開放的ながら、典型的な北欧テイスト……。こうした表現は、プロダクトデザイン、建築、ファッションの分野で一貫して使われる言葉である。この国のファッション産業に関する資料を見つけるのは困難である。クリエイティブな産業の正確な統計をとることは難しいからだ。オランダのテキスタイル・衣類・インテリア産業の貿易機構であるModintに分析が掲載されている。Modintの800ものメンバーのうち、アパレル企業は595社。彼らは年間90億の売上高を誇っており、うち45%は輸出されている。

チェックしたい展示会

オランダファッション産業は、「Mexx」や「G-Star」といったさまざまな世界的小売企業と4600ものインディペンデントデザイナーで構成されている。アムステルダムファッション・ウィークは主要コレクションとしては認識していない人もいるかもしれないが、チェックするとおもしろい。期間中、アムステルダムの街では興味深いイベントがいくつか開催されるのだ。展示会のMintはその一つだ。

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Mintは、ベネルクス三国で開催されるファッション展示会としては最も重要で、1996年から開催されているインディペンデントデザイナーのための展示会、Modefabriekのサステナブルファッション部門である。21ものブランドが2013年1月に出展した。出展には非常に骨が折れる質問用紙に回答し、自社のサステナビリティを証明しなければならない。ベネルクス三国の小売専門店のバイヤーは頻繁にこれらの展示会を訪れ、新しいデザイナーを発掘するのだ。

チェックしたいショップ3選

レンブラントが晩年を過ごし、アンネフランクの家があるジョーダン地区のハーレムストラートやハーレムダイクといったエリアはインディペンデントデザイナーを発掘するのに良い地区だ。このエリアから3つ紹介しよう。

Nukuhiva

Nukuhiva」は、アムステルダムに初めてできたサステナブルファッションショップの一つで、2006年に開店した。代表的なこのショップは、テレビパーソナリティFloortje Dessing (フローチェ デッシング)がオープンしたもの。番組の仕事で衣服を作る途上国を訪ねたときにさまざまな社会・環境問題を知ったことがきっかけで取り組みを開始したという。「Edun」のAli Hewson(ロックバンド U2のリーダー、Bono Voxの妻)が立ち上げに参画したようで、「Edun」の洋服は常に置いてある。置かれているブランドは全て、いったいどういうところがエシカルなのか精査され、社会的役割(特にフェアトレード)と環境への役割は同等に重要視される。ライナップはとっても国際的。イギリスのアップサイクルブランドの「Elvis and Kresse」、イギリスを代表するエシカルブランド Komodo、そしてスペインの「Bibico」などを取り扱う。

Nukuhivaのショップ

「Nukuhiva」のショップ

Restored

Restored」は、厳密にはファッションというより洗練されたライフスタイルとデザインを提供するショップだ。セラミック製品からファッションアイテム、インテリアアイテムなどさまざまな商品を取り扱い、純粋なオランダ製とは何かを教えてくれるショップだ。彼らの特徴は、スタイリングおよびデコレーションサービスを提供し、空間全体のコーディネーションも手がけている点だ。ユニークなパーティや結婚式などで使われることが多い。取り扱われているブランドは、いずれも小規模なインディペンデントブランドで、ユニークなものばかりだ。

RESTOREDのショップおよび店内

「RESTORED」のショップおよび店内

Sukha

3つめとなる「Sukha」は、ファッションとインテリアのリーダー的存在だ。オランダブランドと、ネパール、モロッコ、ペルーといった各国のブランドをバランスよく取り入れている。店に入れば、天然の色味と、もこもこしたハンドメイドニットやアクセサリーが最初に目を捉えるだろう。小規模ブランドの他には、「Humanoid」や、フランスの比較的大きいフェアトレードブランド「Antik Batik」、「L’Herbe Rouge」などの取り扱いがある。「L’Herbe Rouge」はぜひチェックしてみてほしい。このフレンチブランドは自社基準でA・Bクラスの素材、すなわち環境負荷が最も少ない部類に分類されるオーガニックリネン、リサイクル繊維、テンセル、オーガニックのコットン・ウール・シルクなどの素材のみを使用しており、各商品に付けられたタグには、いったいどういう繊維が使われ、彼らがどのようにその素材を評価しているか、そしてその理由を記載している。

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