R.I.P. Anna Piaggi〜イタリアが生んだ真のスタイルアイコン

2012. 8. 15

イタリア版VOGUEの名物コントリビューターであるファッションジャーナリスト、アンナ・ピアッジ。8月7日、自宅で死亡が確認されました。享年81歳。死因は公開されていません。


1931年、ミラノに生まれ、モンダドーリ出版社の翻訳者としてキャリアをスタートさせました。60年代にはイタリアの女性誌・Ariannaでエディターを務め、80年代には前衛的な雑誌・Vanityで活躍。その頃から青く染められた髪とステッキが彼女のモチーフだったそうです。エディターとして活躍する彼女は常にアヴァンギャルドで革新的でした。特に、VOGUE ITALIAでのDP(見開きページ)のプロデュースは多くのファッショニスタにインスピレーションをもたらしました。

私のファッション哲学はユーモアに溢れること。ユーモア、ジョーク、そして遊びをたっぷりと詰め込むこと。

イタリアファッション界にヴィンテージアイテムを持ち込んだ人としても有名で、数々のヴィンテージアイテムをオークションでゲットしていたそう。「本当にお買い得なのよ。博物館所蔵級の一品を50ドルで買えたこともあるわ」とWWDのインタビューで答えていました。


Hats are like a halo of happiness(帽子は、幸せを示す天使の輪っかのようなもの)

青い髪、ステッキと併せて彼女の定番は帽子。世界的な帽子デザイナー・Stephen Jonesのミューズでもありました。そのスティーブンは彼女の死に寄せてこのように述べています。

彼女は私のミューズでした。しかしそれ以上に、ファッションとは生き方そのものであると信じる人々、表現の自由を身にまといたいと思う人々にとって、彼女はその道を照らし守ってくれる女神のような人でした。

そうなのです。服を自由に身にまとう勇気。それを持つのも難しいのだけれど、彼女を見れば、その勇気がもらえるような気がしていました。彼女は、頭のてっぺんからつま先まで、ファッションのファンタジーを全身全霊で描き出し、ファッションの可能性を拡大してくれた人でした。

これからも、真の伝説として私たちの心の中で道を指し示してくれるでしょう。アンナ・ピアッジよ安らかに。

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