選び方・塗る量・塗り方…… ナチュラル&オーガニックな日焼け止めの基本の“キ”

2017. 6. 9

紫外線は夏だけではなく、1年中降り注ぐもの。日焼け止めはもはや日々のお手入れの一部! ならばなるべく肌への負担が少ないものを選びたい……。

そこで、メイクアップアーティストであり、ナチュラル/オーガニックコスメ界きっての知恵袋である小松和子先生がナビゲート。余計なものを加えていない”ナチュラル&オーガニック”な日焼け止めを使いこなすコツを、①選び方、②塗る量、③塗り方の3つのポイントからレクチャー!

5年後、10年後の美肌のために、あらためて日焼け止めへの考え方を見直してみませんか?

1. なにを基準に選べばいい? 選び方のコツ

毎年たくさん店頭に並ぶ日焼け止め。そもそもどれを選んだら良いのか悩みますよね。

特に夏は、水で落ちちゃったら意味がありません。なにより重視してほしいのは、撥水性です。

人間は汗と皮脂が出るため、どうしても日焼け止めは落ちてしまうもの。汗を拭ったりしても、落ちていきます。一般的な日焼け止めも、必ず塗り直すよう明示されているのは、同じ理由から。

日本の高温多湿な夏の気候は、ただでさえ日焼け止めキープに不利な環境。ケミカル/ナチュラル&オーガニック問わず、塗り直しはなるべくしてほしいですね。

でもでもでも……! メイクをしていたら、その上から日焼け止めを塗り直すのは抵抗が……。

そうですよね。私の所感では、99%の方がやっぱり日焼け止めを塗り直しません。それにメイクの上から直接塗り直すと、ムラになったり、時には油分が過酸化皮質状態になり、かゆみが出てくる人もいます。

じゃあどうすればいいかというと、一度軽く濡らしたコットンやティッシュで拭いてから塗り直すのがオススメ。さっぱりしますし、汚れやホコリなどを取ることができます。

いや、でも先生……やっぱり、メイクを水で濡らすのも抵抗が……。

それが、ナチュラル&オーガニックなら大丈夫。水でティッシュオフしても汚くならないのが、ナチュラル&オーガニックコスメのメリット。ケミカルコスメだとヨレると思います。

ケミカルと、ナチュラル&オーガニックのファンデーションは、入っている成分の構造がぜんぜん違う、と先生。塗りやすさの面ではケミカルコスメに配合されるシリコンが一番。しかしシリコンはべったり張り付くため、塗り直す際にメイクがヨレる原因にもなっているのだそう。

一方、ナチュラル&オーガニックのファンデーションは、シリコンが入っていません。そのため、ケミカルのファンデーションよりヨレにくいというメリットがあります。
だから、ナチュラル&オーガニックなベースメイクならメイク崩れを怖がる必要はなく、日焼け止めを塗り直すときも、メイクの上からトントンと、叩いて伸ばしてOKです。

なるほど……! ナチュラル&オーガニックコスメでベースメイクを揃えておけば、肌への負担も少なく、長期的な視点では強力な味方になるってことですね!

そうです! ただし、ベースメイクが汗・皮脂で落ちてしまったら元も子もなし。だからこそ、ナチュラル&オーガニックの日焼け止めは、撥水性を最重視して選ぶのが重要です。

ナチュラル&オーガニックの日焼け止めの場合、撥水性は特に店頭でチェックしたいところ。店頭では手に伸ばし、水を霧吹きで吹きかけて、落ち具合を確認できる。

落ちやすいものだと、(右)のようにみるみる落ちてしまうので要注意!

また、ほかにも選ぶポイントには次のようなものがあるそう。

ナチュラル&オーガニックにこだわるなら、レジャー用のものは多少使いにくい印象があっても、SPF50などの高い値のものを選んでしっかり防御しつつ、ふだん使いには、SPF20〜35くらいの使いやすいものを選ぶとOK。

しかし……。

SPFは、30までは効果が上がっていきますが、30以上のものはあまり大きく変わりません。しかし、塗る量が少なければSPF30だと足りません。おおよその方の塗る量が足りてないと感じているので、SPF50でSPF30くらいの効果になっているのではないでしょうか。

それはもったいない! ということで、次は、正しい塗る量を教えていただきます!

→Next:足りなかったら意味がない! 正しい「塗る量」

この記事のキーワード

Keywords

Sponsored Link
次はコチラの記事もいかがでしょう?

Related Posts