海に捨てられたプラごみをデニムに甦らせるPharell Williamsの「RAW for the Oceans」について詳しく解説 第2弾コレクションも

2015. 2. 18

「G-Star RAW」がシンガー・Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)の協力の下、2014年秋冬にスタートしたデニムコレクション「RAW for the Oceans」。深刻化する海洋プラスチックごみの問題を解決すべく、画期的な技術で海からプラスチックを回収して次世代デニムへと甦らせる取り組みとして、同コレクションをスタートさせた。その第2弾のコレクションが2月半ばから販売開始される。

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Pharrell Williamsが主導する「RAW for the Oceans」コレクションは、海洋に投棄されたペットボトルを繊維として再利用するリサイクル糸、Bionic Yarn(バイオニック ヤーン)から作られている。各パートナー企業との連携で実現したプロジェクトだ。「RAW for the Oceans」プロジェクトの第1弾では、10トン(ペットボトルで70万本)もの海洋プラスチックごみが再生されたという。プロジェクトについて、「G-Star RAW」担当者が書面で詳しく解説してくれた。

ーー プラスチックごみはどのように海から回収されるのですか?
プラスチックは、産業廃棄物を扱う専門業者が海岸線で回収しています。海中に投棄されたゴミの約80%は陸上から流入したものであるため*1、海岸線での回収作業は、海洋生物や生態系に危害を及ぼすことなく、プラスチックが最終的に海に流れ着く事態を食い止める効果的な方法です。

ーー 誰が、どこの海岸でプラスチックごみを回収しているのでしょうか?
「RAW for the Oceans」製品に最初に使われたプラスチック類は、政府当局より産業廃棄物処理の許可を受けたBali Recycling(バリ・リサイクリング)社が回収したものです。回収した場所はインドネシアの海岸です。世界の海岸線付近の投棄ごみを対象とした実態調査では、海岸線1キロメートルあたりのごみの量は、インドネシアが最大であるとの結果が出ています。

ーー どのような回収ごみがコレクションに使われているのでしょうか?
バイオニック社では、回収された飲料用プラスチックボトルを糸の原料として使っています。飲料用のプラスチックボトルは品質が高く、安全基準もしっかりしているため、「G-Star RAW」の要件を満たす衣料の原料として安心して使うことができます。

ーー 製品には、再生プラスチックがどの程度使用されているのでしょうか?
「RAW for the Ocean」のファーストコレクションは9月5日に全国の「G-Star RAW Store」で発売される予定ですが、当該商品には海から回収した再生プラスチックであるBionic Yarnが33%含まれています。今後も、各コレクションでの使用率を高めていく予定です。

Bionic Yarnは、企業の環境主張における信頼性を認証する「Recycled Claim Standard(RCS)」によって、当該糸が再生プラスチックから作られたものであることが保証されています。当社の持続可能な事業活動を検証・監視している企業があり、「RAW for the Oceans」コレクションも含めて、オーガニック素材やリサイクル素材、テンセル素材を使ったコレクション全アイテムにおける認証の信憑性や有効性について、年に1度チェックを行っています。

ーー 本コレクションには、海から回収・再生されたプラスチックがどの位使われているのでしょうか?
ファーストコレクションでは、海岸線で回収された再生ペットボトル10トンが使われています。本数にすると約70万本のペットボトルが使われている計算になります。

ーー 衣料は、リサイクルできますか?
はい、できます。布は、コットンとポリエステルに分別すればリサイクルできます。コットンとポリエステルは、別の用途にリサイクルされます。

ーー いつから「G-Star」は持続可能な素材をコレクションに使用するようになったのですか?
「G-Star」では業界に先駆け、2008年よりサステイナブルなデニムを採用してきました。その結果誕生したのが、「RAW Sustainable(ロゥ サステイナブル)」コレクションです。「RAW Nettle(ロゥ ネットル)」、「RAW Recycled(ロゥ リサイクル)」、「RAW Organic(ロゥ オーガニック)」の3つのラインで構成される同コレクションは、2011年春夏コレクションで発表されました。2012年、当社はコレクション全体に持続可能な素材を使うというやり方から、人気商品に重点的に使用するというかたちに切り替えました。その結果、持続可能な素材の使用率が10%にまで高まっています。

(ここまで。2014年2月時点)

最新コレクションでは、メンズ、ウィメンズともに、プロジェクトのマスコット「Otto the Octopus(オットー・ザ・オクトパス)」がモチーフ。オーガニックなフォルムをアレンジした千鳥格子風プリント柄を施したウォッシュ加工のデニムボンバーと、ディストレスと加工のジーンズが主役となっている。2015年2月半ばから順次販売がスタートする。

*1 出典:United Nations Joint Group of Experts on the Scientific Aspects of Marine Pollution(GESAMP)

ジースター インターナショナル

Website:https://www.g-star.com/ja_jp
お問い合わせ先:03-5765-3301

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