有限会社シサム工房（所在：京都市左京区、代表取締役：水野泰平）が、昨年好評だった「フェアトレード・ギフトが買える全国のお店リスト」を同社公式ウェブサイト上で今月限定で再び公開する。前回から掲載先も約40件ほど増え、計120件以上が掲載されるという。毎年5月の第2土曜が「世界フェアトレードデー」として国際的に決められていることに合わせて公開することとなった。
（IMAGE: Courtesy of シサム工房）
→「フェアトレード・ギフトが買える全国のお店リスト」
「フェアトレード」の認知度はまだまだ表面的なものというのが関係者の認識。2012年3月の一般社団法人フェアトレードタウンジャパン（FTTJ）による調査では、フェアトレードという言葉を「見聞きしたことがある」と答えた人は全体の50.3％だったが、内容まできちんと「知っている」と答えた人はわずか 20.4％。さらに、フェアトレード商品を買ったことがある人は、そのうち35.5%に留まっているという。
商品を購入したことがない理由で最も多いのは「どこで売っているか分からないから」「どれがフェアトレード製品か区別できないから」「フェアトレード製品を売る店が近くにないから」など、フェアトレード商品への接点がないことがうかがえる結果となった。
一方、フェアトレード商品を積極的に取り扱う店舗や企業は、都市部・地方ともに年々増加している。しかしフェアトレード自体の認知度が低い、店舗の認知度がまだ低いなどの理由により、売上げの伸びに悩んでいる店舗や企業も多いのも現状。そこでシサム工房では、まずはフェアトレードに興味がある消費者と、地元の店舗をつなぐ架け橋となり、フェアトレードに賛同する店舗や企業も応援することを目指してリストを作成・公開した。前回のリストの反響とリストの目的を、同社広報担当者は次のように話している。
前回リストを公表した際、リストを見て地方の小さなフェアトレードショップを知った方が、実際にそのお店を訪れ良いお客さまになって下さったなど、うれしい反応もいただいた。リストの公開を通じて、より多くの方にフェアトレード商品と出合えるお店を知ってもらうとともに、小規模ながらも思いを持ってフェアトレード商品の普及に力を注いでいるお店さんもサポートしていきたい。
掲載店舗は北海道から九州まで全国の約120件以上を掲載予定で、公開は本日5月1日から5月31日まで。同社商品の卸先店舗はもちろん、他社のフェアトレード商品を取り扱う店舗も含んでいる。期間中は随時更新されており、掲載を希望する店舗がある場合は随時問い合わせを受け付けている。
