「Krochet Kids」の踊る編み手さん!そのワケは?〜「顔が見える」だけじゃもの足りない

2014. 4. 22

「Meet Our Artisans!(私たちの製品を作ってくれている縫い子さんたちをご紹介します!)」といって、作り手を写真や簡単なプロフィールとともに一人ずつ紹介したり、商品タグなどに担当の縫い子さん直筆のサインが入っていたり……このような手法で生産者と消費者をつなごうとする試みが増えつつある。「作り手の顔が見える」ものづくりを強調するのに力強い手法で、衣服とは、無機質な機械がプログラミングで作っているものではないことを実感する。

全世界をまたぐサプライチェーンが当たり前になり、作り手とのつながりが見えづらくなったいま、これらの取り組みは消費者にとっても楽しいものになりうる。ただ、それだけでは少し味気ないのも事実だ。買った私は、作ってくれた彼/彼女を認識しても、彼/彼女は私を認識しないじゃないか。

Just Another “Meet Our Ladies” ?

「Krochet Kids」公式サイトで名前を検索できる。

「Krochet Kids」公式サイトで名前を検索できる。

カリフォルニア発のニットブランド「Krochet Kids International(クロシェットキッズ)」は、ウガンダとペルーの女性たちが1枚ずつ手編みしているニットアイテムのブランド。雇用を創出し、女性たちのエンパワメントを行っている。

一つひとつの製品には作り手のサインが記載されたラベルがついている。「作り手の顔が見える」だけでなく、自ら選んだニットアイテムが『変化』を生んでいることを購入した人にも感じ取ってほしい、と同ブランドはメッセージを発している。

オーケー、ここまでは知ってる。注目はここからだ。

私たちは、帽子を買ってくださった皆さんには、彼らの仕事がいかに素晴らしいか知っていただくために、帽子を作った人にお礼状を書いていただくようお勧めしています。

Power of “THANK YOU”

「Krochet Kids」では、公式サイトの各生産者の紹介ページから「ありがとう」メッセージを送ることができ、それぞれに届けられる。そこで実際に「Krochet Kids」メンバーが女性たちに届けに行ったときの様子をぜひ見てほしい。一面に響き渡る黄色い歓声、踊り出す女性たち……ちょっとびっくりするぞ!

“This is Empowerment”

「Krochet Kids」は「This is Empowerment」と掲げ、自ら人生を切り開くための支援・エンパワメントを重視して行っている。エンパワメントとは、直訳すると「強くする」ことで、「個人や集団が自らの生活への統御感を獲得し、組織的、社会的、構造に外郭的な影響を与えるようになること」[※wikipedia]とあるが、なんだかよく分からない。

「Krochet Kids」は、この「ありがとう」こそがエンパワメントだという。同ブランドは仕事に教育、メンタリングサポートも提供し、女性たちが自立した生活を送ることができるように支援する。しかし最も大事なのは、彼女たちが自分らしい人生を生きていけるよう、自ら歩み出す力と自信をつけること。そこで最後に背中を押すのは、誰かの小さな「ありがとう」だったりする。

「力になりたいけれど、私には何もできない」ーーそれは小さな「ありがとう」で大きく変わる。一言伝えただけの自分に、こんなに大きな笑顔をくれる。実際に話すことはできなくとも、顔が見える以上に大きなつながりを感じられる取り組みではないだろうか。

「Krochet Kids」は、レディースからメンズ、キッズの展開で、帽子やマフラーなどの定番ニットアイテムから、夏にも着られるニットモチーフをあしらったTシャツやタンクトップまで(※2013年から、ニットモチーフ以外の本体もペルーの女性たちが作っている)、幅広いアイテムがある。日本でも「PLAZA」や「JOURNAL STANDARD」など、全国で販売中。

Krochet Kids International

問い合わせ先:有限会社サワノ(0466-60-3400)

日本公式サイト:http://www.sawanoltd.com/brands/krochetkids.html
アメリカオフィシャルウェブサイト:http://www.krochetkids.org/

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