地元&地域にことん密着するニューヨークの新ブランド「100%NY」

2012. 4. 3

100%サステイナブルなコレクションを構築するのは不可能。でも、人が気持ち良いと感じられる服を作ることに、100%全力で挑戦するチームを作ることは可能ーーそんなチームが全力で作る服が気持ち良くないわけがない。ファッションデザイナーのDaniel SilversteinとMarge Baconが手がけたブランド「100%NY(ハンドレッド・パーセント・ニューヨーク)」はそんなチームが服を作っています。

つまりどんなブランドなの?

2011年にスタートした新しいブランド。オーガニックやリサイクルなどのエシカルな素材を用いて、ラグジュアリーなスポーツウェアを作っています。オシャレなので普段使いももちろんOK。このブランドの素材調達やクリエーションのプロセスはブランド名のとおり、デザインから製造まで、基本的な作業が全て彼らの地元であるニューヨークで完結するしくみになっています。その地元メイドへのこだわりは、材料の輸送にかかるCO2排出をできるだけ抑えようという、地球に対する彼らの思いやりの現れでもあります。

さらに、ゴミが出ないようなデザイン「ゼロ・ウェイスト」も心がけているとのこと。嬉しいのは、ファッションデザイナーたちの間でも彼の取り組みが大きな話題を呼んでいるとのことで、ほかのブランドでも「ゼロ・ウェイスト」が採用されているようです。

女優Jennifer Hudsonも愛する「背骨ドレス」


このことについてデザイナーのSilversteinさんはこのように話します。

私たちは、ピースごとに裁断される際に余った布も全て使用します。例えば、このドレスのアクセントになっている、背骨のような長方形のアップリケ。これはブルックリンにあるスタジオで一枚一枚手で縫い合わせられたもので、これを表面に飾ることでより動きやすいドレスになるんですよ。

もう少し、どんなブランドか見ていきましょう。

どんな人が作っているの?

デザイナー・Daniel Silverstein

デザイナーのSilversteinは、「デザインは常に私の人生の一部だった」と話します。物心つく頃から、デッサンやコラージュ、縫い物などの物づくりに親しんでいた彼は両親の熱心なサポートの下、本格的なファッションの勉強を11歳で開始。高校生の時にはF.I.T.(Fashion Institute of Technology)の週末講座を受け、同大学に進学します。在学中には、ミラノ、イタリアなどの海外留学でさらに感性を磨き、Silversteinは今や「ラグジュアリーファッション」の常識を破り続ける、次世代のファッションデザイナーとして大注目されています。

今シーズンはどんな感じ?

Spring/Summer 2012

「100%NY」のA/W2012コレクションのテーマは「水瓶座」。ここでは、「ギリシャ・ロマン神話のイメージを連想させる星座」として、ノスタルジックで神秘的な雰囲気がデザインに反映されています。デザイナー2人が同じ水瓶座であるということも、今回のコレクションが生まれたきっかけです。また、「ビートニクムーブメント」(1950~60年頃、アメリカの文学界で異彩を放った活動の総称)に見られた率直な力強さや、ピカソの絵画にインスパイアされた美しい直線がシルエットに取り入れられています。

どんなときでもオシャレな方が気分が良いから

ニューヨークで生活していると常に思わされるのです。日々のどのような瞬間でもオシャレであるべきだと。ヨガパンツ1つを取っても、かっこいい方が絶対に気持ちがいいですよね?

と、Silversteinは話しますが、お気に入りの洋服を着ることで自信が持てたり、嬉しい気持ちになれるのは、自分に素敵なおまじないをかけているようなものだからですね!

彼が100%NYを通じて伝えたいメッセージとは、①セクシーに見えて、②気持ち良く着られて、③最先端のNYのセンスが効いているだけでなく、④社会的・環境的な責任も果たしている洋服を、⑤納得のいく価格で創ることーーという全方位ハッピーな服づくりのかたち。「値段・デザイン・質」という3つのポイントは、いまやアパレル業界では当たり前に求められている基準。しかしこれからは、それに「環境・倫理的視点」という新たな基準が当たり前に求められる時代になっていくでしょう。

その新たな視点をいち早く満たし、私たちのハートをがっちり掴むこと間違いなしの「100%NY」。洋服のストーリーを知れば知るほど「かっこいい!!!!!」と思えるブランドが、また一つ誕生しました。

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