黒は真実をさらけ出してしまう色 〜世の中を優しく包み込み真実を探るAleks Kurkowskiの「黒」

2015. 2. 9

建築と幾何学、そしてなにより「黒」を愛するポーランド系ドイツ人デザイナー・Aleks Kurkowski。「直線×黒」というアヴァンギャルドなモードファッションを提唱する彼女の黒は、どことなくやさしく、どこまでも上品だ。

先鋭的なデザインの裏にあるのは、意外にもオーガニックかつナチュラルな素材ばかり。オーガニックコットンはもちろん、ベジタブルタンニンなめしのレザーや、オーガニックのシルクやリネン。生産は彼女がルーツを持つドイツとポーランドの工場のみという。そんな彼女の「黒」の裏側を聞く。

―― 黒という色のどこに惹かれたのでしょう?
まず第一に、黒はとても力強く美しい色。絶対的にタイムレスだし、心地よい色。私、黒に飽きたことがないのよ! 他のどんな色よりも長生きする色よ。

それに、黒という色はその人となりを最もよく表す色だと思うの。逆に黒を「隠す色」という人もいるけど、私はそうは思わない。その人の全て、真実をさらけ出してしまう色だと思うわ。

―― あなたのブランドのビジネス的なコンセプトを教えて?
上質なものを作りやそのために良い仕事をしてもらう、そしてその良質な仕事に対して適切な対価を支払う……ドイツでいくつかの企業で働いたけど、そういったことのが無視されていることに、本当にうんざりしたの。

どこへ行っても値段を下げるために、品質を落とせ。デザインを簡素なものにしろ。遠くの国で作れ……。「なんで、アパレル産業ってそんなしくみで動いてるんだろう?」って思って、たくさん研究したわ。すると、そんなずさんな例が他所にもたくさんあって、「もうこんな産業で働きたくない!」って思ったの。

それで私がやるなら、良質な仕事に適切な賃金を払う企業を作ろうと思ったし、環境や社会に対して敬意を払って仕事をしたいと思ったのよ。タイムレスなアヴァンギャルド・デザインでね。それに、そんなファッションを実現できると気づいちゃったし。

―― ドイツはサステナビリティの先進国といわれてるけど、実際どう感じてる?
そうね、大枠ではサステナビリティに関心がある国といっていいんじゃないかしら。徐々に、だけれど。ちょっとしたブームになっているようには感じるわ。でもそのブームが政治や経済を後押しして、いずれは当たり前の感覚になることを願っているわ。政治や経済においても、未来を見据えて、次世代に豊かな未来を残すことが重要だと思うわ。

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