どのような条件が揃えば、ファッションはアートにまで昇華するのだろう？ 画家はキャンバスに描き、人をインスパイアする。イギリス出身のMengは、シルクの着物に絵を描き、我々をインスパイアする。
「Meng Kimono」のデザイナー・Mengは、さまざまな時代のアートや建築、自然、星座などの東洋のシンボリズムを生地に描き出す。ただしアートなのはその図柄だけではない。ラウンジウェアのたなびきゆれるカッティングそれ自体もまさしくアート。そんなラウンジウェアだけでなく、クッションなどのホームウェアなどを現在手がけており、SelfridgesやNeiman Marcus、Gracious Homeなどの百貨店・専門店で展開をしている。
Mengは、「長い歴史の中で東洋が生み出してきた数々の名作。そこから感じ取るエッセンスを、現代の文脈に合わせて表現し直す。それが私たちのデザインする目的です」と話している。今後は、スカーフやバッグなどのアクセサリーライン、またプレタポルテにも着手していくという。今夏はパリの展示会にも参加すると話しており、今後のブランド拡大に意欲的。これからの成長が楽しみなブランドの1つである。
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