ロンドンファッションウィークの一つの目玉として行われるエシカルブランドの展示会「ESTETHICA（エステティカ）」。2014年春夏出展ブランドの中からREWARDROBEの編集長であり、スタイリングコンサルタントでもあるVeronica Crespi（ヴェロニカ・クレスピ）さんが選ぶ、気になるブランドをご紹介します。
Katrien Van Hecke
シルクを用いた手染めのドレスが特徴的だった「Katrien Van Hecke」。デザイナーのKatrienは毎回、真っ白の生地の状態からイマジネーションを働かせてデザインを始めるという。染めに使うのは、カレーに使われるものなど、食べられるハーブやスパイス。それらを環境に無害な薬品と調合して染めていると話す。
LIORA LASSALLE
コレクションのテーマは「柔らかいフルーツと硬い輪郭（Soft Fruits And Hard Lines）」。デニムを用いたアップサイクルコレクションは発表し続けているが、麻など他の素材でプリントを施したものを発表したのは今回が初めて。最近訪れたブラジルでインスピレーションを受けたというが、その雰囲気が伝わってくるハッピーな演出のアイテムばかりで見ていても楽しい。
BEAUTIFUL SOUL LONDON
「東京の都心で、桜の木の下で座っているときにふと、この瞬間の感動をデザインに落とし込みたいと思ったの。ノッティングヒルのスパイスを加えてね！」と話すのは、デザイナーのNicola Woods（ニコラ・ウッズ）。蜂のプリントがかわいい。彼女は近年、蜂の絶滅を防ぐためのチャリティーに参加しているそうだ。
PEOPLE TREE
「People Tree」がEstethicaにカムバック。設立者であるSafia Minney（サフィア・ミニー）は、真にパイオニアである。彼女と、Estethicaを支えるアップサイクルの女王・Orsola De Castro、「Pachacuti（パチャクティ）」のCarry Somersの3人がいなければ、ロンドンのエシカルファッションシーンはありえなかっただろう。今回、「People Tree」は特別なアトリエコレクションを発表した。主流のコレクションより現代的なカッティングに仕上がっている。しかしやはり手織り・手染め。フェアトレードの生地を使用している。
