「ファストファッションよ、デトックスせよ!」 GREENPEACEの新調査報告書発表と「Detox ZARA」キャンペーン

2012. 11. 22

Greenpeace-Zara Detox Campaign

「ZARA」は有害化学物質中毒?!

一瞬、ZARAのウェブサイトかとおもいきや、どきっとするメッセージ「ZARA is addicted to hazardous chemicals(ZARAは有害化学物質中毒)」。これは現在、国際環境保護と国際平和を促進する国際NGO・GREENPEACE INTERNATIONALが行なっているキャンペーンのサイトです。同NGOは昨年も、「デトックス」としてスポーツブランドに有害物質の排出ゼロ・「デトックス」訴えてきましたが、今回はよりファッションに食い込んでZARAにデトックスを訴えています。

GREENPEACE INTERNATIONALは11月20日、ハイストリートファッションに関する新たな調査報告書”Toxic Threads:The Big Fashion Stitch-Up”(GREENPEACEウェブサイトで公開中)を発表。ハイストリートブランドが生産過程で使用する有害な化学物質の実態についてまとめました。

この調査ではArmani、Levi’s、Zaraを始めとする20ブランド、29カ国の正規代理店で購入された合計141点の衣服を調査。その結果を踏まえ、ハイストリートブランドに「デトックス」を訴えるキャンペーン「Detox ZARA」を開始しました。

検出された有害化学物質

調査に使用された衣服は南半球諸国を中心に、少なくとも18カ国をまたいで生産されています。そのうち、31点はプラスチゾルインクを使用したスクリーンプリントが施されており、これらに関しては、「環境ホルモン」としてヒトの内分泌系に影響を与えるとされる可塑剤のフタル酸エステル、非イオン性界面活性剤であるノニルフェノールポリオキシエチレンエーテル(NPE)やアゾ染めに関する検査も行われました。結果、フタル酸エステル類のうち、DEHPやDINP、一部ではBBPが検出されたほか、3分の2を占める89のアイテムでNPEが検出されました。

同NGOは、主要なまとめとして以下のポイントを指摘し、衣服の生産過程、特に洗浄工程においてこれら物質が大量に使用されることで環境汚染を引き起こす可能性があること、また衣服に残留した物質がヒトの健康に害を及ぼす危険性があることを訴えています。

・63%を占める89点で1ppm~45,000ppmのNPEが検出。そのうち、1000ppm以上検出された衣服を販売するブランドは、C&A(アイテム数:1点)、Mango(3点)、Levi’s(2点)、Calvin Klein(1点)、Zara(1点)、Metersbonwe(2点)、Jack & Jones(1点)、Marks & Spencer(1点)。
・フタル酸エステル類が検出されたのはプラスチゾルを使用したプリントアイテム31点。うち4点は、37.6%という高濃度で検出された。主なブランドは、Tommy Hilfiger (37.6% and 20%)、Armani(23.3%)、Victoria’s Secret(0.52%)。
・「芳香アミン」などの発ガン物質を含むアゾ染めを施していたのはZaraの2点。規制範囲内だが、GREENPEACEとしては見過ごせない点である。

<詳細の調査報告書 GREENPEACEにて公開中>


参考:Greenpeace Press Release “Greenpeace exposes hazardous chemicals in high street fashion”, 2012/11/20

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