独自の文化を色濃く守るコロンビアの伝統民族が編む、色とりどりの個性溢れるバッグ「Chila Bags」

A Picture of $name Saika Takemura null Courtesy of Chila Bags 2017. 4. 26

コロンビアの伝統民族・ワユー民族が作るバッグ、通称「wayuu bag(ワユーバッグ)」。 カラフルでユニークな色使いとタッセルやポンポンに、どれも見ているだけでうっとりしてしまう!

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このワユーバッグを手がけるブランド「Chila Bags(チラ・バッグス)」。その日本での展開を手がける濱七彩子はま ななこさんも、旅先でワユーバッグに出会い、そのかわいさに一瞬で心を惹きつけられたのだそう。

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独自の文化を色濃く守るコロンビアの伝統民族による、個性たっぷりのワユーバッグの世界をご紹介します!

独自の文化を守り続ける民族・ワユー

日本から飛行機を乗り継ぎ、最短でも19時間。黄金郷伝説を生み、数々の冒険家を誘い込んだ中米の国・コロンビアに、ワユー民族は暮らしています。人口は約14万人。コロンビア全人口の約2割を占めている伝統民族です。

コロンビアの太陽の下のびのびと過ごす人々は、まさに「陽気」という言葉がぴったりな感じ。彼らの住居は、piichi(ピーチ)と呼ばれる平屋のようなところですが、その柱にハンモックをかけてゆったりと生活をしています。

日本とは比べものにならないほど人家族が大人数。写真からもワイワイしている楽しそうな姿が伝わってきます。(提供:Japan Business Council.inc)

日本とは比べものにならないほど人家族が大人数。写真からもワイワイしている楽しそうな姿が伝わってきます。(提供:Japan Business Council.inc)

「Chila Bags」は、同国の首都・ボゴタ出身の女性であるラウラが立ち上げました。自国北部を旅行したとき、ワユーバッグの美しさに、ラウラ自身一目惚れしたんだそうです。

バッグを作るために、ワユー民族の下を訪れたとき、ラウラも最初は警戒されたそうですよ。というのも、ワユー民族はコロンビアの一部でありながら独自のルールを守っていて、部族の人が同行しないと、居住エリアに立ち入ることができないんです。ラウラはコロンビア人ですが、それを知らずに直接訪ねてしまったのだそう。そんなエピソードからも分かるとおり、コロンビアの中でも特に独自性を強く守っている民族なんです。

ワユーの生活に根ざしたバッグ

私自身、ハンドメイドでバッグ一つひとつに個性があるところが好きなんです。「出会い」があるんですよね。

そう話す濱さん。一つひとつ見てみると、同じ柄でもちょっとずつ異なり、それぞれに手仕事を感じる味わいがあります。

そんなワユーバッグは、もともと彼ら自身が生活の中で使うために作られたものだったと、濱さんは語ります。

いまもふだんの生活の中で使われています。作りも頑丈で型崩れしにくく、そしてなにより軽い! 見た目だけではなく、バッグとしての機能も抜群です。

ワンちゃんが入ってもだいじょうぶ!

ワンちゃんが入ってもだいじょうぶ!

さらによくよく見てみると、手編みには到底見えないほどの細やかな編み目。そのおかげで、床に置いてもフォルムが崩れないほど! ワユーバッグは伝統的に女性たちが作るもので、底部の中央からひと続きに編んでいきます。特に強度が必要な肩紐部分は、男性の力できっちりと編み込みます。

肩紐を編む男性の様子。(提供:Japan Business Council.inc)

肩紐を編む男性の様子。(提供:Japan Business Council.inc)

「Chila Bags」では、専属契約を交わすワユー族の方々と、生産を行っている。(提供:Japan Business Council.inc)

ワユー民族の女性たちは代々、お母さんから編み方を教わってはまた自分の子どもに教えていくのだとも。「Chila Bags」のバッグも、日々の生活の中で編まれているものです。

対等なフェアトレードで

ワユーバッグは、一つ編み上げるのに、通常2週間から1カ月の長い日数がかかるもの。しかし、コロンビアに行けば露店などでとても安く売られています。

安く売るとなると、編んでいる人々にお金がまわらずにまた厳しい生活を強いられることになります。

露店で売られている様子。(提供:Japan Business Council.inc)

露店で売られている様子。(提供:Japan Business Council.inc)

「Chila Bags」は、ラウラさんが直接やり取りすることで、丹念な手仕事に見合った値段を直接彼らにお支払い。そうして、文化を守るだけでなく、彼らを貧困から守っているのです。

母から子に代々受け継がれてきた編みの技術がいま、民族が守ってきた伝統や文化を支え、それでいて大切な収入源ともなり、ワユー民族を支えているのです。

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しかし、ワユー民族が守ってきた独自性が壁になることも、またあるのだそう。

近年になって、コロンビア政府が経済開発のためにダムを建設したため、ワユー民族がずっと使っていた川が枯渇してしまったんです。そのため干ばつが起き、ワユーの子どもたちが餓死することもありました。

また、ワユー民族は「お金」という概念が薄く、たまに大きなお金が入ると、そっくりそのまま使い切ってしまう人が多いそうなんです。

そうした要因があいまって、ワユー民族はめまぐるしい経済発展を求める動きの中で、取り残されがちです。

部族の笑顔を守るためにはなにをしたら良いのだろうか。ラウラは、常にその問題に向き合っていて、お金の使い方・貯め方をレクチャーする講座も開いています。

「Chila Bags」のこれから

ワユーバッグは西海岸からセレブの間に広まり、アメリカでは根強い人気を誇っているそう。

2013年にスタートした「Chila Bags」。いまでは、サンダルやクラッチバッグなど、従来のワユーバッグ以外にもラインナップの幅も増やしています。

「夏だけでなく、冬のスタイルにも合うんですよ!」と濱さん。

いまでは、サンダルやクラッチバッグなど、従来のワユーバッグ以外にもラインナップの幅も増やしているそう。

小さいポーチサイズも。

小さいポーチサイズも。

2017年から日本での展開を始めた濱さんは、「いずれは日本の伝統工芸と組み合わせてみたい」とも。現在は、トラディショナルなワユーバッグと「Chila Bags」オリジナルのデザインを中心に展開しています。

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モノでも作物でも、工場で大量生産されて、少しでも形が違ったら「B品」となり、世に出ることがなくなるいま。そんな中、一つひとつに個性が宿り、家族に受け継がれる愛と技術が編み出したバッグはいくら見ていても飽きません。

ぜひみなさんも、「Chila Bags」を通じてワユーバッグに出会ってみませんか? きっと、みなさん一人ひとりの個性にぴったり合う、素敵な「個性」と出会えるはずです。

Chila Bags

【website】http://www.chilabags.jp/

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