ファッション業界を変える?! 注目の新サービスを提供する海外スタートアップ5選

2016. 5. 9

ビジネス誌を眺めていると、スタートアップ企業の台頭が著しい。2016年はファッション業界もその動きが顕著になるだろう。生地のリサイクル技術に、資源循環型のサプライチェーンの開発など、新しいビジネスモデルがどんどん登場している。

そこで今回、ファッション業界に進化を促すかもしれない、注目のスタートアップを紹介する。

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Queen of Raw

ネットを通じて、デザイナーと素材のサプライヤーをつなぐ新しいプラットフォーム。生地などの素材をデザイナーが調達する際、必ず頭の痛い問題として浮上するのが、ロットと納期の問題だ。ある程度の量を購入しないと販売してもらえない。けれどそれほどの在庫を抱える余力は、デザイナーにはない。加えて、その送料だってバカにならない。

Queen of Raw(クイーン・オブ・ロー)」は、デッドストックや在庫の生地を販売。少量から販売することで、無駄なく生地を提供している。

FABSCRAP

2016年夏。ニューヨークに登場するのは、端切れやスウォッチ(見本のこと)、サンプルのリサイクル&リユースサービス。ニューヨークの一般家庭から発生する古布/衣類ゴミの量は20トン。しかし企業から発生する同ゴミの量は、その40倍とも。そのほとんどは埋め立てられる運命で、私たちの環境問題と切っても切れない関係にあることは間違いない。

そこで「FABSCRAP(ファブスクラップ)」。企業で大量に発生する端切れ等を回収。細かく裁断して新しい生地の製造に再利用するか、そのまま使えるものは学校等へ再販するサービスを提供する。定期回収も可能。

The Renewal Workshop

ブランドやショップが日々悩まされるのが、返品や過剰在庫の問題だ。ほんのちょっとの汚れやほつれがあれば「B品」扱いになり、販売できないこともある。

オレゴン州ポートランドの「The Renewal Workshop(ザ・リニューアル・ワークショップ)」は、それらを回収し、自社工場でリニューアル。提供元のブランドに新デザインとして再提供したり、消費者やショップに販売したりして、この問題の解消に一役買う。

Electroloom

世界初の布用3Dプリンター「Electroloom(エレクトロルーム)」。ポリエステルと綿を含む液体を型紙の上に吹き付けることで、縫い目のない衣服を作る3Dプリンターだ。

最終的には、より自由かつクリエイティブにファッションが作れる世界を目指す同社。現在は、ポリエステル・綿の混紡以外の材料を検討するほか、溶液の中に染料を加え色や模様をプリントする方法の開発にも取り組んでいる。

TIPA Sustainable Packaging

服を買ったら、レジでプラスチックバッグに入れてもらえる。不要/必要は人それぞれあるかもしれないが、慣習として根強いものだ。

TIPA(ティパ)」が提供するのは、新しい包装フィルム。100%生分解可能で、つまり土に埋めたら、そのまま自然に還ることができる。食用プラスチックバッグとして開発されている安全性の高さがウリ。

This Article is Originally from...

'7 Start-ups Shaking up the Fashion Industry' Magnifeco , APR 10, 2016

>> http://magnifeco.com/start-ups-shaking-up-the-fashion-industry/news/

(許諾を得て掲載)

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