【連載】Liv:ra小森優美のOne Month Trip【全12回】

【Liv:ra小森優美のOne Month Trip】長い歴史が織りなす美しい着物で過ごすお正月

こんにちは! 「Liv:ra(リブラ)」デザイナーの小森優美です。「One Month Trip」は、月に一回、私のおすすめ! なシーズンにぴったりのファッションに身を包み、イラストでご紹介していくコーナーです。

2016年! あけましておめでとうございます〜!

みなさま素敵なお正月をお過ごしでしょうか?

お正月って、日本人らしい行事でとても好きです。おせちに、お餅つきでつきたての餅を食べたり、大切な人へのご挨拶に手書きの年賀状を送ったり、一年が素晴らしいものになるよう初詣に行ったり。「今年はどんな一年になるだろうか」「どんな一年にしようか」と、一年の方向性を決めるとても大切な節目でもあります。みなさんは2016年、どんな一年にしますか?

みんなで新年会のパーティをするのも好きです。毎年、忘年会から飲み過ぎて、毎日のように「もうお酒いらない!」って思うのですが、年が明けて新年会シーズンが始まるとまた懲りずにたくさん飲むでしょう……。
 めでたいので良いと思います!

お正月といえば着物!
ということで、京都の伝統・西陣織の振袖を着てお正月をお祝いしてみました!

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西陣織とは、京都の「先染め織物」の総称。「西陣」とは、もとは京都の地名です。

東軍と西軍に分かれ、11年間京都を中心に続いた戦乱・応仁の乱。その戦火を逃れた職人たちは、戦乱の後、みな東陣・西陣に戻ります。そして明を含む諸国で習い覚えた新技術を加えて、京織物を再興したそう。
「西陣」の織物は富裕町人の圧倒的な支持を受け、18世紀初頭に最盛期を迎えます。

その後、1872年にはフランスのリヨンに職人を派遣してジャカード織機を導入。3年後に、国産のジャカード織機を作ることに成功。その後も世界の流れとは少し異なる独特の成長を遂げ、日本独自の技術として発展しました。現在も西陣は、日本の織物の最高峰を占めています。

(参考:wikipedia)

応仁の乱の時代から続くとても古い伝統工芸。日本の伝統技術でありながらフランスのジャガードの技術が関わっているところもおもしろいです。世界は一つにつながっていると感じさせてくれます。

一年の幕開けを、長い歴史が織りなす美しい着物を着て過ごされてはいかがでしょうか!

次は2月、どこへ行こうかな。

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